三浦企画・三浦です。
先日、このようなご質問をいただきました。
WordPressで作ったホームページをリニューアルしようと考えています。
現在、とあるキーワードで検索1位のページがあるのですが、WordPressのテーマを変えてしまうと順位は下がりますか?
結論からお伝えすると──
「テーマを変えたから“必ず”順位が下がる、ということはありません」
ただし、変え方を間違えると、順位が下がる可能性は十分にあります。
ですので大事なのは、
- テーマを変える「こと」そのものではなく
- テーマを変えるときに「どこがどう変わるか」
をきちんと理解し、SEOにとって大事な部分を壊さないようにリニューアルすること なんですね。
今回は、
- テーマ変更とSEOの関係
- どんなときに順位が下がりやすいか
- テーマ変更前後に気を付けるポイント
を、じっくり解説していきます。
「テーマを変える=デザインだけ変わる」ではない
まず、よくある勘違いからです。
テーマって「見た目のデザインだけ」の話でしょ?
見た目を変えるだけなら、SEOには関係ないのでは?
と思われがちですが、実際には テーマ変更は「サイトの構造」そのものに関わる大きな変更 です。
たとえば、テーマが変わると次のようなものが変わります。
・見出しタグ(<h1>~<h3>)の使われ方
・サイドバーやフッターの構成
・パンくずリストの有無・構造
・内部リンクの貼られ方
・モバイルでの表示・使い勝手
・ページの表示速度
・画像の扱い方(遅延読み込みなど)
・構造化データ(schema)の有無・書き方
これらはすべて、Googleが「どのページをどう評価するか」を判断するときの材料です。
ですから、テーマを変えるということは、
「デザインを変える」というより「サイトの設計図と骨組みを変える」
くらいのインパクトがある行為なんですね。
テーマを変えたら検索順位は下がるのか?
では改めて、本題です。
① テーマ変更だけが原因で、いきなり圏外になることは稀
ちゃんとしたテーマ同士の変更であれば、
- URLが変わっていない
- コンテンツ(文章)が大きく変わっていない
- タイトル・見出しが極端に変わっていない
という条件であれば、
「テーマを変えた瞬間に、検索1位が圏外まで吹き飛ぶ」というような極端なことは、そうそう起こりません。
一時的に順位が前後したり、数日〜数週間ほど落ち着かない動きになることはありますが、Google側が「新しいデザインや構造を再評価している期間」と考えてください。
② ただし、こんな変更をすると順位は下がりやすい
逆に、次のような変更を同時に行うと、順位が大きく落ちたり、戻るまでに時間がかかります。
- URL(パーマリンク)を変更してしまう
- タイトル(titleタグ)をガラッと変えてしまう
- H1・H2などの見出し構成を大きく変える
- 本文のテキスト量が大幅に減る
- 内部リンクを減らしてしまう
- モバイルでの使い勝手が悪くなる
- 表示速度が著しく遅くなる
- 画像をやたら大きくしすぎる
これらはすべて、Googleから見た「別のページ」扱いになるリスクを含んでいます。
テーマ変更と同時に「URLも変える」「タイトルも変える」「構成も変える」と、全部一度にやってしまう方がいますが、これはSEO的には一番危険なパターンです。
テーマ変更時に守りたい「SEOの急所」
では、順位を守りながらテーマを変えるにはどうすれば良いのでしょうか。
急所①:URL(パーマリンク)は変えない
検索1位を取っているページがある場合、そのページのURLは絶対に変えない。
これは鉄則です。
- /service/
- /menu/
- /blog/xxxx/
など、パーマリンク構造をいじると、Googleからは「別ページ」と認識されるため、これまで積み重ねてきた評価が一度リセットされてしまいます。
やむを得ずURLを変える場合は、必ず「301リダイレクト(恒久的な転送)」を設定する。
これをしないと、SEO的にはかなりのダメージになります。
急所②:タイトル(titleタグ)は大きく変えない
検索順位に最も影響する要素の一つが、ページタイトルです。
たとえば、
- 旧:「新宿の整理収納アドバイザーなら〇〇」
- 新:「片づけで人生が変わる!はじめての収納レッスン」
のように、キーワードそのものを外してしまうような変更はNGです。
デザインを変えても、
- これまで上位表示されていたキーワード
- 地名+サービス名
はできるだけ残しつつ、キャッチーさを少し足す程度にとどめるのがおすすめです。
急所③:本文の内容を削りすぎない
リニューアルでよくあるのが、
デザインをスッキリさせたいから文章を半分くらいに減らしました
というパターン。
ですがSEOの観点からいうと、わかりやすく書かれた文章量は、そのまま「コンテンツの質」につながる重要な要素です。
もちろん、ダラダラ長いだけの文章は削ったほうが良いですが、
- よく読まれている解説部分
- お客さまの疑問に答えているQ&A
- サービス内容の詳細説明
などは、できるだけ残したほうが良いです。
見た目をスッキリさせたい場合は、「削る」より「整理する」ことを意識してみてください。
急所④:内部リンクを減らさない
テーマ変更のタイミングで、
- サイドバーをシンプルにしすぎる
- 関連記事の表示が消える
- カテゴリーを追加して増やしすぎる
といった変化があると、サイト内の「回遊性」が落ちて、SEO的にはマイナスに働きやすくなります。
特に、
- 関連記事
- メニューの分かりやすさ
- カテゴリーが整理されている
は、Googleにとってもユーザーにとっても「このサイトは整理されているか?」を判断する材料になります。
テーマを変えるときは、内部リンクが減っていないか にも目を向けてください。
急所⑤:ページ速度とモバイルの使いやすさ
最近のSEOにおいては、
- 表示速度(特にスマホ)
- モバイルでの見やすさ・操作しやすさ
がとても重要視されています。
重たいテーマや、画像を必要以上に大きく使うテーマに変えてしまうと、
- 表示に時間がかかる
- スクロールがカクカクする
- ボタンが押しづらい
といった問題が出て、順位に影響することもあります。
逆に言うと、
今よりも軽くて、モバイルにも最適化されたテーマ
に変えるのであれば、中長期的にはSEO的にプラスになる可能性も十分あります。
とはいえ、人気がありよく利用されているテーマはモバイル対策はしっかりとされていますので、まず問題ないでしょう。
テーマ変更前に「必ずやっておきたいこと」
大事なページの順位を守りながらテーマ変更をするには、事前準備が重要です。
① 今の順位とアクセス状況を記録しておく
- どのキーワードで何位なのか
- どのページがアクセスを集めているのか
を、Search Console やアクセス解析で必ず確認し、メモしておきます。
これをしておかないと、
どのページの順位が落ちたのか
テーマ変更前後で何が変わったのか
が追えなくなってしまいます。
② 大事なページのURL・タイトル・見出し構成を控えておく
検索1位を取っているページであれば、
- パーマリンク(URL)
- タイトル(titleタグ)
- H1(ページ一番上の見出し)
- H2・H3の構成
くらいは、スクリーンショットでも良いので控えておきましょう。
テーマ変更後も、できるだけこの構成を引き継ぐという意識が大切です。
③ 必ずバックアップを取る
これはSEOというより「トラブル回避」ですが、テーマ変更前には 必ずサイト全体のバックアップ を取ってください。
- レンタルサーバー側のバックアップ機能
- バックアップ系プラグイン
どちらでも構いません。
「もしものときに戻せる状態」を作ってから、作業に入るようにしましょう。
テーマ変更後にやるべきチェック
テーマを変更した後も、しばらくは「経過観察期間」です。
● ① 表示崩れやリンク切れがないか確認する
- PC、スマホ両方で
- 主要なページ(TOP、サービス、ブログ記事など)
は最低限チェックしておきましょう。
● ② 検索順位を数週間〜数ヶ月単位で見る
テーマ変更直後は、順位が若干上下することがあります。
- 1〜2日で一喜一憂しない
- 1ヶ月くらいのスパンで推移を見る
という意識が大事です。
もし大きく落ちたまま戻らない場合は、
- どのページが落ちたのか
- そのページのどこが変わったのか
を一つ一つ見直し、タイトルや見出し、内部リンクなどを調整していきます。
※ちなみに三浦企画ではこれまで20サイトを超える、テーマ変更を伴うリニューアルを実施してきましたが、大きく検索結果順位が下がった、という実例はありません。
まとめ:テーマ変更は「リニューアルのチャンス」、でも慎重に
最後に、今回のポイントを整理します。
● テーマを変えたら順位は下がる?
→ テーマ変更そのものが悪いわけではない。
ただし、やり方によっては順位が下がるリスクがある。
● 特に気を付けたいポイント
- URL(パーマリンク)を変えない
- タイトルを大きく変えすぎない
- 本文を削りすぎない
- 内部リンクを減らさない
- 表示速度・モバイルの使いやすさを落とさない
● 前後でやること
- 変更前に順位・アクセスの現状を把握
- バックアップを必ず取る
- 変更後は数週間〜数ヶ月の推移を見守る
WordPressサイトを長く運営していると、
- 提供しているメニューが変わる
- ビジネスコンセプトが進化する
- 「今の自分」に合ったデザインにしたくなる
というタイミングが必ず訪れます。
そのとき、テーマ変更はとても有効な選択肢です。
大事なのは、「今まで積み重ねてきたSEO評価を、できるだけ崩さない形でリニューアルすること」
そのポイントさえ押さえておけば、テーマ変更は決して怖いことではなく、
サイトをもう一段ステップアップさせる、前向きなリニューアル
になります。
テーマ変更のポイントをきちんと押さえて、SEO対策万全のリニューアルを実施しましょう。

